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歯科業界が抱える問題・・・

こんにちは、今月のブログ担当は衛生士の田中です。

 

たねいち歯科のブログを見ていただいている方であればおわかりかと思いますが、

毎回歯科関係のお話し中心のブログなのですが、

そろそろ歯科関係のネタも尽きぎみで…苦笑

 

前回の担当時は歯科とは全く関係のない

地元愛満載の長岡花火について書かせていただいたのですが…(笑)

 

 

今回も、歯科とは関係ないことをと思ったのですが、

これといったネタも思い浮かばず…

 

なので、今回はちょっと真面目に、

歯科業界が抱える問題についてお話ししでみようかと思います。

 

近年に始まった事ではないのですが、

全国的に歯科業界は慢性的な歯科衛生士不足が深刻な問題となっています。

たねいち歯科も例外ではありません。

先日同級生で地元で歯科医師をしている友達からも相談を受けました。

地方ともなると更にこの問題は深刻なようです。

東京と違い、そもそも歯科衛生士養成所(短大、大学、専門学校など)が少ないです。

地元新潟には短大2校と大学1校の3校のみです。

 

平成23年からそれまでは教育機関の就業年限が

2年制だったのが3年制に完全に移行されました。

それにより教育年数の延長により入学希望者の減少もあったようです。

 

何より問題なのが、せっかく学校に通い、国家試験に合格し、

衛生士という国家資格を所得したにもかかわらず、

実際に就業している衛生士は5割にも満たないのです。

3割4割という県もあります。

 

歯科衛生士の転職・退職した理由の

1位は結婚(40.5%)、2位は出産(29.4%)、3位院長との人間関係(24.3%)ですが、

給料に関しては、8位と(13%未満)下位です。

ここから歯科衛生士が医療機関に求めるものは、

高給よりも個人・家庭の環境を重視し、

院長との良質な人間関係を求めるものが多いのがわかります。

 

そう、歯科衛生士の多くは、「お金」では動かないのです。

 

さらに勤務先分布としては「診療所」が50.2%

(行政17.6%、病院、大学病院12.2%、歯科衛生士教育養成機関4.7% 日本歯科衛生士会)

となっており、最終的な開業医の実質歯科衛生士数は0.4人と推測できます。

皮肉なことに、歯科衛生士の不足分は歯科医師の過剰によって(過剰地区は一部、東京都などの大都市に限る)補われています。

余剰となっているのは若手歯科医師です。

若手歯科医師が歯科衛生士の代わりとなって先輩歯科医師の介助にあたるのです。

これは一見、患者さんにとって治療全てに歯科医師が携わるので良さそうなのですが、

若手歯科医師は一人前の歯科医師となるべく十分な経験を積むことができず、

歯科医師としての成長を妨げる要因になりつつあります。

未熟な歯科医が多数いる日本…。誰もそんなことは望みません。

 

また、前述のように、専門研修を受けた者と、そうでない者が歯科医師の介助についた場合、

明らかに歯科医師の技量が変わってきます。

治療をするにあたり、介助者によって治療時間に差がでてきます。

術者(歯科医)は治療に専念できない環境になってしまうのです。

すると歯科医師は偶発的な事故をさけるため、

患者さんに一番良い治療というよりも、無難な治療を選択するようになります。

このような環境下では、患者さんが最良の治療を受けられない可能性が出てきます。

 

そう、一番被害をこうむるのは最終的に患者さん一人一人なのです。

ひいては国民の口腔健康そのものを悪化させる要因となっていく可能性を大いに秘めています。

 

以上のように歯科衛生士不足は、さまざまな形になって悪影響を及ぼします。

離職率が高くて、再就職できない歯科衛生士。

雇用できない歯科医院。

未熟な歯科医師。

そして低診療報酬による低賃金。

現在の歯科医療を人材という点からみると、

これら全てが合わさり医療の質の低下となる危機状況が続いています。

 

疲弊した歯科業界がこのまま続くと最後にババをひくのは患者=国民です。

 

そうならないためには歯科衛生士不足の解消がまず第一歩なのです

 

一度離職した歯科衛生士の5割以上が再就職を希望しています。

そのうち7割が再就職する際の障害があると答えています。

 

その障壁の最も大きな理由に勤務時間を挙げています。

個人・家庭環境重視の歯科衛生士にとって、長時間勤務はできません。

この構造はしばらく変わりそうもありません。

歯科医院の経営状態は悪化の一途をたどっており、

診療時間の延長を余儀なくされているからです。

 

潜在的な再就職希望者は増加しているにもかかわらず、

歯科医院の需要のミスマッチが歯科衛生士不足に拍車をかけた状態が続いています。

 

また、離職した歯科衛生士の6割以上が再就職するにあたって研修を希望しています。

歯科医療の特性上、一度臨床から離れてしまうと手技的な面での再習得期間が必要となります。

それはペーパードライバーが路上運転をする時の不安に似ています

ほとんどの歯科医療機関は再就職プログラムを持っていません。

この不安を拭いきれず再就職をあきらめる者が多くいるのも想像に難くありません。

 

再就職の壁を取り除くためには

一度離職した者の中には高度の技術を習得していた者や経験豊富な者が多数います。

このような者が再就職できないのは医療の質を保つだけではなく、

国家としての社会的損失につながります。

 

個人歯科医院ができることは、まず勤務時間に柔軟さを持つことです。

シフト制を導入したり、早期帰宅システムを採用したりと、各家庭にあった対応が必要です。

また産休や育休を取り入れることにより職場復帰がしやすくなります。

 

歯科衛生士の勤務実態調査によると、

再就職の障害は「勤務時間」と「自分のスキル」が50%を超える結果です。

 

「勤務時間」は時短勤務や午前のみ、土日休みなどの柔軟な働き方を歯科医院側が

用意することで解消が可能と思われます。

 

しかし、これは一定数の職員が働く中規模以上の歯科医院でないと難しいでしょう。

 

医院にとっては柔軟な働き方を用意することはコストになりますが

逆に言えばそのコストを払ってでも人材の採用・維持に取り組んでいる医院といえます。

 

「自分のスキル」については、再就職に向けた研修プログラムが必要です。

 

歯科衛生士不足は歯科医療全体の大きな課題となります。

 

さらに言うと、お口の健康が全身の健康に大きく影響することが明らかになった今

歯科衛生の担い手が不足していることは日本全体の課題となります

 

そんな問題を抱えている歯科業界ではありますが、

私を含むたねいち歯科で働く衛生士は日々頑張って

患者様ファーストの気持ちを持って努めてまいりたいと思っております。

 

歯科衛生士による、クリーニング(PMTC含む)の予約がなかなか取ることができない。

等々、患者様よりお話しをお聞きすることが多々ございます。

ご迷惑をおかけしてしまい本当に申し訳ございません。

 

できる限りの努力はしてまいりますので、ご理解いただけたらと思います。

今後ともよろしくお願い致します。

 

長々とブログにおつきあいいただきありがとうございました。

 

 

そして、最後に…

 

先日院長がお誕生日を迎えました。

わたしが初めて院長とお仕事をし始めたのは、

たしかまだ院長が40代の前半だったかと思います。

昔に比べてかなりいろんな面で丸くなった院長です。 (笑)

今年もお祝いしましたー★

いつまでも元気で現役でバリバリお仕事に励んで下さい!

スタッフ一同切に願っております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今月のプレゼントは

やっぱりBIRTHDAYでしたので

院長BAG★★★

 

今回が最後の院長BAGプレゼントになりますil||li(つд-。)il||li

 

是非、抽選に参加してください★◟ʕ *>ᴥ<* ʔ◞♪★

 

 

 

 

 

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