• 院長エッセイ

■No.02■歯科予防という考え方について

  人間にとって最も大切なものは健康といえるかも知れません。逆を考えると最も有難くないのが病気と言えるでしょう。病気は数え切れないほどたくさんありますが、その中には今だに原因不明のものもあります。しかし、科学の進歩の結果、その原因が明らかになった病気や、治療法が確立された病気がたくさんあります。
 本当は原因が明らかになった病気は予防されるべきなのですが、残念ながら、個人個人の努力が必要なため、予防しきれないのが現実です。たとえばお酒は飲み過ぎないようにとか、たばこは体に悪いとか、食べすぎや不摂生に気をつけましょう、とか、誰もが知っている事でも、それをきちんと守れないのが人間です。
 しかし、むし歯や歯槽膿漏の予防は、そんなに大変な事をしなくてもできるはずです。歯は高齢になった時に、自分の健康維持のためにものすごく大切です。内臓の健康のため、ボケ防止のため、老人は歯が命です。
 野生動物は歯を失うことは死を意味します。人間が健康に生きるためには歯の役割は大変大きなものです。どんなに医学が進歩しても、自分の健康な歯に優る材料は存在しません。大切な自分の歯を守るため、キシリトールやフッ素、PMTCに対する知識を身につけ、健康を自分で守れる文化的な社会をめざしましょう。

 
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