• 院長エッセイ

■No.11■美しい口元はその人全体の美しさを創ります

  人の顔は、おもに骨格の形態によって決まっていることは周知の事実と思います。そしてその骨格形態は遺伝子の影響を大きく受けます。親・兄弟と顔が似ているのは当然のことでしょう。しかしそれ以外にも、筋肉や脂肪のつき方、健康状態、そして性格的な要因によって人相は変わります。
 顔を構成している大きな部分は、目、鼻、口です。まぶたが一重でも、二重でもあるいは鼻が高くても低くても、健康上は大きな問題は発生しません。
にもかかわらず、美容外科では、目や鼻の手術は大変頻度の高いものになっています。美を追求することが、人生において大切だ、ということを意味しているのだと思います。
 口はどうでしょう?特に歯は、見た目の美しさだけでなく健康と密接な関係があります。
歯列不正や咬合異常(噛み合わせの悪さ)は、いろいろな面で健康に悪い影響を与えます。また、成長期の咬合異常は、発育にも影響を及ぼし、顎の変形を引き起こすこともあります。つまり、顔貌の変化をきたしてしまうのです。成長期に適正な矯正治療や咬合誘導治療を受けなかったために、成人になってから外科矯正が必要になっている患者さんもたくさんいます。外科矯正とは、全身麻酔下で顎の骨を切断して位置を変えたり、顎の骨を部分的に切除する矯正のことで、おおがかりなものになってしまいます。
 残念ながら歯列矯正治療は保険適用外の治療になりますから、多少費用がかかりますが、美容と健康の為には避けて通れない時代だと思います。

 
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