• 院長エッセイ

■No.06■口臭予防は、お口のエチケットの第一歩。歯の根本的治療が最優先課題です。

  口臭の原因は、口腔内に存在するケースが圧倒的に多いため、歯科医が率先して口臭治療を行うべきであると考えます。欧米では、昔から自分の口臭に対して注意を払い、口の中のケアを心がける習慣がありますが、日本には、顔と顔をつけるとか、気軽にキスをすると言う習慣がないせいか、口臭に対する気遣いが不足している人が多い気がします。
 外国人からは「日本人の口は臭い」と言われることがよくあるそうです。確かに、電車にのっていて、それほど近い距離にいるわけでもないのに、強い口臭を感じることが時々あります。人間の体や息は無臭ではありませんが、他人に不快感を与えるような口臭は病気だと言えます。
 人間の嗅覚は敏感でありながら、大変慣れやすいものでもあります。住み慣れた家の臭いは自分では感じませんが、初めての来訪者は臭いを感じるでしょう。それと同じように、自分の体臭や口臭は、自分では慣れてしまっているために感じにくいものなのです。
 起床時口臭、緊張時口臭、加齢による老人性口臭は、生理的口臭ですから、通常の歯磨きやうがいで充分取り除くことができます。飲食物による口臭、飲酒やニンニク臭などは、血中濃度が減少すれば自然に消えてしまいます。
 真の口臭というのは「歯周病」が代表的ですが、主に口腔内の疾病と舌苔によるものです。
 歯周病や舌苔が原因の口臭は歯周病の改善や舌苔の清掃で消していくことができます。お気軽に歯科医に相談されるとよいでしょう。

 
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